子供の成長ホルモン治療4
- 飛田健治
- Jan 2, 2016
- 2 min read
低身長症治療費用は??
この成長ホルモンは製造過程は別として、非常に高額な薬になります。その為、皆様の治療を行うに辺りその費用は最も心配される要素になると思います。
しかしながら、多くの場合、費用は保険診療でおこなうことが可能です。
現在の日本で保険診療が適応となる疾患は以下の通りです
1)成長ホルモン分泌不全性低身長症
2)ターナー症候群
3)軟骨異栄養症(軟骨無形成症・軟骨低形成症。注意!:偽性軟骨無形成症は適応になりません)
4)慢性腎不全性低身長症
5)プラダー・ウィリー症候群
6)SGA性低身長症
これらの疾患で、骨年齢が男児17歳未満、女児15歳未満で身長の成長率が1cm/年以上有る方は保険の適応になります。(骨年齢に関しては手のレントゲンを撮影して診断が必要です。骨年齢が気になるようでしたら当クリニックにご来院ください)
日本の保険制度は平等なようで、そうでは無いと感じてしますことがあります。
ここで愚痴を述べるのもいかがなものかと思いますが、参考までに読んでいただけたらと思います。
そもそもの小児医療費の助成(医療証)や、妊婦健診費の助成は、各市町村(東京都であれば各区)で任意に決めているものです。ですから、お子様の治療に関して、病院やクリニックで皆様がお支払いする金額はお住まいの地域によって異なります。
私のクリニックがあるのが新宿区なので、東京都と神奈川県を比較してみました。
ざっくりです。詳しくは各市町村・区のHPをご覧ください

このような違いは各市町村の納税額の違いなどに依るものだそうです。
東京都以外ですと小児の治療の負担額は10%〜30%ですが、治療は長期に及ぶため長期的には高額になる事は事実です。
東京都以外の方は、治療前に必ずお住まいの地域の乳幼児医療費補助制度を確認してください。
その他の医療補助制度もございますので、参考までにご覧ください。
高額医療制度:厚生労働省のページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html?utm_source=echofon
小児慢性特定疾患研究事業の医療費補助制度
目安:身長が−2.5SD以下
採血:GH検査で2種類の刺激試験で最大値が6未満
ソマトメジンCの値が150以下
厚生労働省の小児慢性特定疾患事業のHP
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken05/


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