子供の成長ホルモン治療7
- 飛田健治
- Jan 5, 2016
- 2 min read
(小児)低身長と判断する身長の基準値
身長は個性です。
とはいってもどうしても周囲のお子様と比べてしまいますよね。
しかし、他のお子様と比べて背が低いからと言って低身長とは限りません。月齢によっても大きく異なります。4月生まれのお子様と3月生まれのお子様では同級生でもほぼ1年の開きがあります。
そうなると、日本人のお子様の年齢 + 月齢を元にした平均的なデータで比較する必要があります。
これが、成長曲線です(2000年のデータですが、現在のお子様に対してもだいたいは当てはまると考えられます。)
その為、皆様のお子様が低身長だと思ったら、、
1step: 成長曲線をダウンロード
参考までに以下のサイトでダウンロードできます
https://www.growthhormone.co.jp/growingclub/pdf.aspx
2step: 今までの身長と体重をプロット
母子手帳と学校の健康診断のデータを手元に用意して、過去の成長の記録をつけてみましょう
このデータからいろいろなことが予測できます

3歳まではお子様の身長の伸びに栄養状態(食事)が大きく依存します
3歳頃以降から脳が発達して、成長ホルモンが分泌されるようになり、身長の伸びにこの成長ホルモンが大きく依存します。思春期に入ると男性ホルモン・女性ホルモンが分泌されるようになり、この性ホルモンが身長の伸びに大きく依存します。
赤の線は、生まれながらにして低体重で生まれてきたお子様の例です。

皆様が成長曲線をつけると、いくつかのことが分かると思います
青;早い時期に急に背が伸びて止まった(思春期早発)
緑;急に背が伸びない・伸びが悪くなった(ストレス・睡眠障害(アデノイドなど)・食思不振 など)
赤;ずっと背が低い
背が伸びないのは成長ホルモンの影響だけではありません。
お子様のストレスだったり、扁桃腺が肥大していて夜にいびきをかいて寝ている(睡眠が障害されている)、アトピーなどの問題でも身長の伸びに影響します。
step3: 受診
成長曲線をつけてみて、やはり気になる、、、、お話だけでも聞いてみたい、レントゲンで骨の成長だけでも診てもらいたい、などもし気になるようなことがございましたらいつでも当クリニックにいらしてください。
参考値



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